先日工房見学に来られたオーストラリア人のお客様が写真の湯のみの装飾(色の部分)、これはどうやって出来るのか、と聞かれました。
これはイッチンといって、チューブ型やスポイト型の筒に泥を入れ作品に絞り出す技法です。
実際に作業しているところを見てもらえるとわかりやすいのですが、その時は残念ながら誰もイッチンをしていなかったので、ケーキのデコレーションみたいに、と身振り手振りで説明するとうなづいていました。
湯のみは形によっては滑りやすいことがあるので、ちょっとした凹凸がそれを防いでくれるので、見た目の美しさだけではなく、実用的な技術でもあります。
京のやきもの「わくわく」(京都 東山 泉涌寺)には、イッチン技法を使った京都らしいはんなりした色やキラキラ感のある湯のみやご飯茶碗が揃っています。是非手にとってご覧になってください。